八丁座で「七つの会議」を観た。

七つの会議
七つの会議

主役級の役者さんばかり。原作も「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」の池井戸さんだしおもしろいに違いない。映画館で観る価値があるんじゃないか。ワクワクした気持ちで観に行った。

はじめての八丁座

実は八丁座で観るのは初めて。座席が広いとは聞いていたけど・・・ここまでゆったりした空間で映画を楽しめるなんて、なんてすばらしいんだろう。贅沢な時間が過ごせそうだ。

八丁座サイト

セブンイレブンでドーナツキャンペーンしてたけど、映画館の売店にもドーナツが・・・。なんで?と思いつつ買ってみた。

七つの会議 ドーナツ

しっかしどっしりしたチョコオールドファッション的なドーナツ。ごちそうさまでした。

「七つの会議」観たメモ

八角さん(野村萬斎)はダメ社員でやる気のない顔してフワフワ〜っと仕事をして、他の社員が忙しく夜も遅く休日出勤もする中、定時に帰り、有給もしっかりとる。でも営業1課にいるのはなぜか?

そんなある日、八角さんが1課の課長、坂戸さん(片岡愛之助)をパワハラで訴え坂戸さんは異動。その後八角さんがネジの取引会社を変更。月90万円もコストが上がる工場に取引を戻したり、八角さんに関わる人がどんどん異動していく。原島さん(及川光博)と浜本さん(朝倉あき)が不思議に思って調べ始めると会社の大きな問題に気づいてしまう。
「会社の製品に使っているネジの耐久性が公表している耐久数値の半分もない・・・?」
どうしてそんな事が起きたのか。八角さんはその原因を探していたのだ。
その原因を探していた理由は20年前にも同じようなことがあったから。上司に命令されたが八角さんは拒否。それまで営業のトップを走っていたのにキャリアの戦いから外された八角さんはぐうたら社員へと変わったのだ。
その時は何も起こらなかったから今回も黙っていれば大丈夫。そんなことは許されない。
八角さんは同期で営業部長の北川さん(香川照之)にそのことを伝え、社長にも話し、現状把握後リコールを出すはずだった。けど社長がリコール隠しをすると言い始めた。御前様もリコール隠し。
ありえない。今も空や陸で、ネジが使われた製品で人々は危険にさらされている。メディアにリークし国が動く。空も陸も運行ストップなど世間は混乱したが誰も被害をうけることはなかった。

「七つの会議」感想

サラリーマンの性というか日本人の性というか。人間味が濃い〜〜〜〜〜い作品。
コスト削減、上司からの圧力、ノルマ、営業、経理、それぞれの立場があって、守りたいものがある。
働く上での自分の信念とか正義とか。会社にとっての利益をとるか、自分の信念を貫くか。サラリーマンの誰にでも起こりうることだと思う。
八角さんのやる気のない顔からキリッとした顔つきに変わった瞬間ゾクッとした。
八角さんが有給とってたのも昔のお客さんの月命日に墓参りへ行くため。全てに理由があったのだ。
ドーナツの意味もわかった。ドーナツが物語のキーになっていた。見当はちょっと違ったけど、会社でしか販売していない月形のドーナツが取引先にあった。このドーナツを持ってこれるのは会社の人間だけ。
「悪い事した人はちゃんとそれなりのしっぺ返しが待っている。」
世の中はそうでないことばかりだけど、そうであってほしいよね。何が本当に大切なのか、会社とはどうあるべきものなのか考えさせられる映画でした。

 

 

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yukipan
Web制作会社で働いてます。パンダとかリラックマとか、まあるいものが好き。好奇心旺盛で、何にでも興味をもってしまう。とりあえずやってみてから取捨選択するのがモットー。今はグリーンカレーとチャイと株式投資がブーム。